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My salad days in Washington, D.C.

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2005年 01月 18日

今日はキング牧師の誕生日

なので、大学から車で5分ぐらいのポトマック河沿いに立っている、ケネディーセンターでジョージタウン大学主催の、ジョージタウン大学ゴスペルクワイアーおよびアーロン・ネビルという歌手のコンサートがありました。

同時に、現在ジョージタウン大学の公式バスケットボールチームのコーチで、John Thompson IIIという人がいるのですが、その人を称した賞が国務長官のコーリンパウウェルに贈られました。ええ、コーリンパウウェル夫妻も、ケネディーセンターの会場に来ていました。それから、ブッシュ大統領夫妻も。

ふーむ。なんとも奇妙な気分になりました。キング牧師の生誕記念日に、ジョージタウン大学が、バスケットボールチームコーチの名前を冠した賞を国務長官夫妻に贈り、その会場へアメリカ合衆国大統領夫妻も列席する。パウウェル夫妻が受賞した理由とは、二人の長年の業績(軍役、国防省のトップに立ったこと、またそのような夫を支え、慈善事業を積極的に進めた夫人の努力)にたいしてなのでした。パウウェル夫妻がアフリカンアメリカンである、という理由が第一だと思うけど、なぜ必然的にパウウェルなのだ?

この場合、ジョージとローラの立場はなんなのでしょう?賞のブロンズ像が授与されたあと、大統領からの祝福スピーチもありました。コーリンパウウェル夫妻の出会いは、大統領の秘話によると、なんとブラインドデートだったのだそうです。そして、彼のスピーチの締めくくりは、お決まりの"May God Bless America!"でした。生で聞くのは初めてでした。

なんだか、今日という記念日が本来の目的から外れて、ちょっと政治目的になっていたような。今日の大統領の立場は、ハリウッドスターや、日本で大学の学園祭にアヤヤを呼ぶような、「セレブ」としてだったのでしょうか?学問の府として、これでいいのか、ジョージタウン大学?

肝心の(?)コンサートのほうは、ジョージタウンの学生によるゴスペルクワイアーは良いとして、アーロン・ネビルの歌声は金属音のようで、あまり心地よくなかったな。去年は、ジェシー・ノーマンが来たらしいので、今年は大統領を呼んだ分、コンサートの質を落としたのかしら。

会場のセキュリティーはもちろん厳しく、コンサート演奏中は学生の席と大統領&ホワイトスタッフ一団(ライス補佐官の顔も見えました)の席は階が別になっており、人々はステージよりも後部二階座席に座っている一団を見ようと、後ろを振り向いてばかりでした。ワシントンDCにある大学ならではの催しでしたが、キング牧師の"I have a dream." のthe
dreamについて考えるという、本来の目的からそれた、なんとも奇妙なイベントでした。

by my-salad-days | 2005-01-18 13:50 | Exchange


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